こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。
日本メーカー、海外メーカーを問わず、現在販売されているドライブレコーダーは、駐車中にも当て逃げ、イタズラ対策などを目的とした監視機能がサポートされている機種が主流です。
ただし、駐車監視機能を使用する為には、ドラレコメーカーが指定するオプション扱いのケーブル類が必要なケースも多く、ドラレコを購入する際にそれらのケーブルも合わせて購入した方が良いのか迷う方も多いのではないかと思います。
また、オプションケーブルの購入以外にも、駐車監視には様々なデメリットがあります。
そこでこの記事では、駐車監視のデメリットと合わせて、ドライブレコーダーを購入する際に
と言った初歩的な疑問に対してお答えします。
そもそも駐車監視って必要なの?
ドライブレコーダーの駐車監視は、駐車中も録画を継続する事により、当て逃げやイタズラに備える為の機能です。
従って「当て逃げにあっても気にしないや!」と言う方には、駐車監視機能は必要ないでしょう。
このような方も少なからずいらっしゃると思いますし、私が社有車として使用している車もかなり年季が入っていますので、少々当てられても気にしません。
結論としては、当て逃げ・イタズラに遭っても気にしない、と言う方には駐車監視機能は必要ないと言う事です。
駐車監視のデメリット
ドライブレコーダーに駐車監視機能が標準装備されているのに「それを使わないのは勿体ないじゃないか!折角だからついでに使いたい!」という気持ちは痛いほど分かります。
ただし、駐車監視を行う事で発生するデメリットもいくつかあります。
従って、私は駐車監視を必要としない人に安易にその運用をおすすめしていません。
商品を売る側、紹介する側の人達は、ほとんどこのデメリットを説明せずに安易に駐車監視をおすすめしている事が多いように見受けられますが、その駐車監視のデメリットはなかなか見過ごせないものです。
具体的には以下が主なデメリットになります。
車の補器バッテリーの寿命が縮む
ドライブレコーダーは、走行中・駐車監視中のいずれの状況下においても車の補器バッテリーの電力を利用して録画を行います。
走行中には車の発電機からバッテリーに電力が供給されますので、ドラレコの駆動電力はバッテリーの寿命に影響を及ぼす事は考えにくいですが、駐車監視中には発電されない状態で車両のバッテリーの電力を使用します。
駐車監視中の消費電力は機種によっても大きな差がありますが、現在スタンダードになっている2カメラ以上の機種では4~10W程度と意外と大きなものです。
これに対する保護策として、ドライブレコーダーの駐車監視にはバッテリーの蓄電量が少なくなった事により、電圧が一定値以下に下がった際には自動で電源を遮断する機能があります。
従って短期的な駐車監視の運用が原因となってバッテリーが上がる事は考えにくいのですが(たまにそう言う事もある)、車両側から充電されていない状態で放電を行う訳ですから、バッテリーには大きな負荷が掛かります。
駐車監視の頻度が少ないケース、例えば毎日運転する車で週末だけ1~2時間の駐車監視をするような場合には、バッテリーの劣化はそれほど気にしなくても良いと思いますが、週末しか乗らない車で充分な走行時間がない上に数時間の駐車監視を行う、というケースではバッテリーの劣化を気にする必要があるでしょう。
実際のところ、走行時間が短い車で毎日数時間の駐車監視を行ったところ、新車から半年程度でバッテリーが要交換になったような事例も見られます。
最近ではトヨタの純正ドライブレコーダーとして、コムテックの駐車監視モデルである「DC-DR652」を扱うようになっていますが、トヨタではバッテリー劣化のクレーム予防策として、「駐車監視は1時間を目安として下さい」との注釈を入れています。
従って「ドラレコで駐車中も監視をしたい理由がある」という方以外、つまるところ「駐車監視が必要かどうか分からない」ような方には私は駐車監視の運用をおすすめしません。
【検証】ドラレコの駐車監視でバッテリーの寿命はどれくらい縮むのか?
駐車監視のデメリットを克服する方法
ドライブレコーダーの駐車監視は、原則としては補器バッテリーから電力を取り出して行うものですが、実はカーバッテリーへ負荷を回避する方法もいくつか存在します。
ただし、こちらのいずれの方法にもデメリットがありますので自分が何を求めるかによって選ぶ手段が変わってくると思います。
- 内蔵バッテリータイプのドラレコを使う
- 衝撃があった数秒後から録画を行うタイプのドラレコを選ぶ
- ドラレコ用の駐車監視用バッテリーを使用し、常時録画・動体検知録画を行う
それぞれのメリット・デメリットはこちらの通りです。
内蔵バッテリータイプのドラレコを使う
先程の説明の通り、ドライブレコーダーの駐車監視はそのほとんどが駐車中も補器バッテリーから電力を取り出して録画を行うものですが、ごく一部のドライブレコーダーの中には30分~90分程度ドライブレコーダーを駆動させる事が出来るリチウムイオンバッテリーを搭載した製品があります。
これらの製品は走行中にドラレコ内蔵のバッテリーを充電し、監視中にはそのバッテリーを消費する仕組となっていますので、駐車監視中にカーバッテリーへの負担が掛からないのがメリットです。
一方で満充電には3時間程度の時間が掛かりますので日常的な駐車監視の運用には向いていないというデメリットも存在します。
映っても映らなくても良いや、映ってたら儲けもののオマケ程度に捉えておきましょう。
衝撃があった数秒後から録画を行うタイプのドラレコを選ぶ
こちらの方式は、駐車監視中には衝撃センサーのみをアクティブにしておき、ドラレコ機能はスリーブ状態になります。
このスリーブ状態で衝撃を検知した際に、ドラレコ機能を起動させて録画を行う仕組みです。
駐車監視中にカーバッテリーから電力を取り出す点においては通常の駐車監視モデルと同様ですが、消費電力を抑えられるのが最大のメリットです。
…と言ってもピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、通常のドライブレコーダーの駐車監視の録画方式は
が一般的となっています。
これらの駐車監視の録画方式では、ドライブレコーダーは常に内部メモリーに短時間分の動画を保存しながら、必要に応じてmicroSDカードにそのデータをコピー保存しています。
ドライブレコーダーが最も電力を消費する工程はmicroSDカードへの書き込みではなく、その前段階の内部メモリーへの書き込みです。
従って動く物を検知した時だけ録画を行う動体検知方式の場合でも、ドライブレコーダーは常に走行時の録画モードの50~80%程度の大きな電力を消費する事になります。
前述のスリープ状態から衝撃を検知した時だけドラレコ機能を起動させる方式は、常時録画・動体検知・タイムラプスによる駐車監視の消費電力の大きさを問題視して採用されているものと言えます。
一方でこの方式のデメリットは、衝突してから数秒後からの映像しか残らず、衝突の決定的な瞬間、運が悪いとナンバーを撮り逃がす可能性がある点です。
※逆に電力消費が大きいタイプの駐車監視は、衝突前・衝突の瞬間・衝突後の様子までの一連の流れが記録出来ると言うメリットがあります。
従って、運が悪いとナンバーが映らない可能性がある点を割り切って使えるのであれば、このタイプを選んでも良いでしょう。
この方式はコムテックの「ZDR系」の一部の製品が「衝撃クイック録画」として採用しています。
ドラレコ専用の外部バッテリーを使用する
こちらは定期的に長時間の駐車監視を行う方向けの選択肢になりますが、車の補器バッテリーではなく、ドラレコ専用の外部バッテリーを使用する事により、標準的な消費電力である4~5Wの2カメラドラレコであれば、100分の走行時間で最大で30~35時間程度の連続した駐車監視が可能です。
2015年に趣味が高じて、車とカー用品の研究室 LaBoon!!の運営をはじめました。
現在では自分が使いたいガジェットの商品企画・開発・販売も手掛けています。
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