動体検知による駐車監視が出来る360°ドライブレコーダー

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

最近は360°ドライブレコーダーの認知度と普及率が高まっているようですが、それに伴いこれらの製品での駐車監視を検討されている方も多い様です。

そこでこの記事では、動体検知による駐車監視が可能な360°ドライブレコーダーをいくつかご紹介します。

因みに動体検知は、動体を検知した後から録画を開始する、または製品によっては検知の数秒前から録画を行うものもあります。

ただし、周囲の環境によっては検知が出来ない事もありますので、確実性を求めるのであれば、5fps程度のタイムラプスによる駐車監視モードを採用している製品をおすすめしています。

タイムラプスによる駐車監視が可能なおすすめドライブレコーダー 

なお、動体検知モードは録画していない待機状態でも常に録画データを内蔵メモリに展開している状態で、動体を検知した時だけこのデータをSDカードの保存する仕組みです。

従って消費電力は走行時の60~80%程度と大きくなる傾向が高く、バッテリーの劣化を考慮する場合にはドラレコ用の外部バッテリーとの併用がおすすめです。

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360°ドライブレコーダーの定義

一般的な360°ドライブレコーダーの定義は、半天球・または全天球の魚眼レンズで撮影を行い、ソフトウェアで視点を変更できる製品を指します。

ただし、運用面を考えると3カメラ以上のドラレコでも全方位の録画が可能な製品もありますし、こちらの方がナンバーの認識精度に優れる傾向があります。

そこでこの記事では、ほぼ全方位の録画が可能な3カメラ以上のドラレコも含めて360°ドライブレコーダーとして扱います。

カーメイト「DC4000R」

カーメイトの「DC4000R」は、フロント筐体に2つのカメラを搭載し、セパレートのリアカメラと合わせて3カメラ録画を行う360°モデルです。

それぞれのカメラの仕様は以下の通り。

  • フロント前方用カメラ:スタンダードな長方形視野のカメラ
  • フロント全方位用カメラ:360°カメラ
  • セパレートリアカメラ:スタンダードな長方形視野のカメラ

この機種はフロント筐体に360°カメラに加えて前方撮影用のカメラを搭載している事から360°ドラレコとしてはナンバー認識も高く、動体検知による駐車監視にも対応している万能型と言えます。

ただし、駐車監視の持続時間に若干の問題があります。

それはバッテリー保護の観点から、3カメラによる動体検知は最大で12時間までに制限されている点です。

・前後録画:3カメラで最大12時間、5.2fpsで動体検知と衝撃検知の前10秒間+後30秒間の状況を録画

従って12時間を超えるような駐車監視を前提とする場合には、別の製品がおすすめです。

※「DC4000R」は動体検知の感度が高く、当て逃げのみならずドアパンチなどを検知する信頼性は高めです。

実機レビュー「DC4000R ダクション360D」の評価 

セルスター「CS-361FHT」

セルスターの「CS-361FHT」はフロント筐体部分が通常の360°モデルのような天球タイプではなく、1つの筐体の前後に水平180°の広角カメラを配置する事で全方位の録画を行うモデルで、これにセパレートのリアカメラが追加された製品です。

フロントカメラの撮影範囲のイメージは、このような形になります。

本製品は昼間はやや白飛びが出易い傾向があるものの、夜間撮影能力では他社の製品よりも頭1つ~2つほど抜け出ており、夜間撮影に特化した360°モデルと言えます。

駐車監視については、以下の4つのモードから選ぶ事が出来ます。

・常時録画のみ
・常時録画+衝撃検知
・動体検知のみ
・動体検知+衝撃検知

なお、この製品の駐車監視には一つ大きな問題があります。

それは動体検知モードはサポートされているものの、録画解像度が以下のように強制的に落とされてしまう点です。

・360°カメラ:通常時の414万画素→70万画素
・リアカメラ:通常時の207万画素→35万画素

この解像度では当て逃げに遭ってもナンバーを読み取れない可能性が高いので、駐車監視をオマケ程度と考えるのであれば構いませんが、本気でで駐車監視をしたいのであれば他社製品を選びましょう。

実機レビュー「CS-361FHT」の評価

VANTRUE「N5」

中国の大手ドラレコ専門メーカーVANTRUEの「N5」は、4カメラ録画による従来モデルの死角をカバーした、全方位録画の2023年向け最新モデルで、現行のドラレコとしては最も高性能な製品です。

本製品はフロント筐体の前後とリア用の筐体に、500万画素・200万画素・200万画素・200万画素のカメラを搭載し、2.5K/フルHD/フルHD/フルHDの高解像度録画を行います。

フロントカメラは2.5Kの高解像度録画を行いますので、ナンバー認識精度が非常に高い上、動画の明るさを自在に調整できるPCのVANTRUEビュワーを使って再生する事で、従来のドラレコの明るさの限界値を余裕で振り切る明るさを実現しています。

駐車監視の録画方式は次の4つから選択する事が可能です。

・衝撃検知
・動体検知
・低ビットレート録画
・タイムラプス(1fps/5fps/10fps/15fps)

なお、動体検知では小さい動きに反応しなかったり、反応が遅れてしまう事がありますので、ドアパンチ対策が目的であれば、5fpsのタイムラプスモードでの運用をおすすめします。

また、駐車監視の際の消費電力がドラレコとしてはかなり大きい7.5W程度になりますので、他の製品を使うよりもバッテリーへの負荷が大きくなります。

従って長時間の駐車監視は、外部バッテリーと合わせて運用しなければ、バッテリーの寿命を極端に縮める恐れがあります。

実機レビューVANTRUE「N5」の評価

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まとめ

以上、動体検知モードをサポートする360°ドラレコをいくつかご紹介しました。

走行中の状況証拠とのバランスをより重視する場合には「N5」「DC4000R」、より駐車監視を重視するなら「N5」を選びましょう。

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