ドライブレコーダーの駐車監視によるバッテリー上がりの対策について

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

最近のドライブレコーダーは、駐車監視モードが標準でサポートされている製品が主流となっており、駐車監視モードが存在しない製品を探す方が難しい状況になってきました。

しかしながら、使い方を誤ると車のバッテリーが上がってしまう事がありますので、駐車監視の運用にはいくつか注意するポイントがあります。

そこでこの記事では、ドラレコの駐車監視によりバッテリーが上がらないように、運用時の注意点と対策について解説します。

ドラレコの駐車監視でバッテリーが上がる理由

ドライブレコーダーは、通常の場合にはドラレコに付属するシガーケーブルを用いて、エンジンが掛かっている時だけに給電されるアクセサリー系統の回路に属するシガーソケット電源を使って走行中の録画を行います。

このアクセサリー電源は、一部の輸入車を除いてエンジンがオフになると給電を停止しますので、ドラレコはエンジンのオン・オフに合わせて電源が制御されます。

ところが、ドライブレコーダーで駐車監視を行う場合には、このシガーケーブルではなく、以下のような機種専用の駐車監視用ケーブルを使用して車両電源に取り付けます。

このような駐車監視用のケーブルを使用する場合、駐車中も車の鉛バッテリーからドラレコに電力を供給して駐車監視を行いますので、使い方を誤ると最悪のケースではバッテリーが上がる、正しく運用した場合にもバッテリーが劣化する恐れがあります。

最近の車はコンピューター類が多機能化・高性能化していますので、エンジンが掛かっていない状態でも0.4~0.6W程度の電力を常時消費します。

また、バッテリーそのものの自然放電もありますから、駐車監視をしていなくても季節やバッテリーの劣化具合によっては1~2ヶ月エンジンを掛けなかっただけでバッテリーが上がる事もあります。

バッテリー上がりを防ぐ為の対策

ドラレコの駐車監視をしていなくてもバッテリーが上がる事もありますので、これを100%防ぐ事は難しいのは事実です。

しかしながら、ドライブレコーダーの駐車監視システムには、バッテリー上がりを防ぐ為に以下のような保護機能が搭載されていますので、駐車監視を運用するなら最低限これらの機能を上手く使う事が必要です。

  • 電圧カットオフ機能:バッテリーの蓄電量が減り、電圧が一定値以下になるとドラレコの電源を自動的に落とす
  • タイマー機能:タイマー設定で一定時間でドラレコの電源を落とす

電圧カットオフ機能

バッテリーは蓄電量が少なくなると電圧が下がりますが、一般的な駐車監視対応のドライブレコーダーには、この電圧の降下を検知して自動的にドラレコの電源を落とす保護機能が搭載されています。

バッテリーに出来るだけ負荷を掛けないようにドラレコの駐車監視を行う場合には、カットオフ電圧を可能な限り高めに設定する方法がおすすめです。

例えばコムテックの「ZDR035」の場合には、11.7V~12.2Vの範囲でカットオフ電圧の調整が出来ます。

最も高い12.2Vにカットオフ電圧を設定し、駐車監視時間が短いようなら電圧を下げて行くと良いでしょう。

11.7Vに下げても必要な監視時間が得られない場合には、そのバッテリーは劣化しているか、走行による充電時間が足りていないかのどちらかです。

この状態を長く続けると、バッテリーの劣化が進行する危険性があります。

タイマー機能

こちらは駐車監視の時間をタイマーで制限して、バッテリーを保護する機能です。

この機能を活用して毎回の駐車監視時間に制限を掛ける事で、電圧によるカットオフが掛かる前にドラレコの電源を落とします。

また、自宅駐車場などでは駐車監視が必要ないケースでは、その都度ドラレコ駐車監視設定をオフにする、手動で電源を落とすなどの操作が必要です。

この操作が面倒に感じるなら、GPSにより必要な場所でドラレコの駐車監視中の電源をカット出来るガジェット、iZONEとの併用がおすすめです。

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バッテリーを保護すると発生するデメリット

前述のように電圧カットオフ機能・タイマー機能を組み合わせる事で、ある程度バッテリーを保護する事は出来ますが、バッテリーは放電・充電を繰り返す事で寿命が短くなりますので、その点には注意が必要です。

【検証】ドラレコの駐車監視でバッテリーの寿命はどれくらい縮むのか? 

また、バッテリーの保護をあまりにも優先してしまうと、本来必要な状況で駐車監視をオフにせざるを得なくなる事も考えられます。

運悪くその時に当て逃げ被害に遭ってしまっては本末転倒ですね。

駐車監視用のサブバッテリーを使えば、諸々の問題は解決

例えドライブレコーダーで駐車監視をしていても、バッテリーの電力が足りなくなってドラレコの電源が落ちてしまっては駐車監視をしている意味がありません。

このようなジレンマを解決する為には、バッテリー上がりとバッテリーの劣化を防ぎつつ、長時間の安定的な駐車監視を行う事が出来る、ドラレコ用の外部バッテリーがおすすめです。

性能で選ぶドラレコ駐車監視用バッテリーならiCELL

もちろん、モバイルバッテリーを使用して一部のドライブレコーダーの駐車監視を行う事も可能ですし、その方が安上がりですが、主にリチウムポリマー電池を内蔵するモバイルバッテリーは、車内での使用を想定してはおらず、発火により車両火災を引き起こすリスクもあります。

特に夏場の車内は高温に晒されますので、モバイルバッテリーにとっては過酷な環境です。

さらにモバイルバッテリーは中国籍のメーカーが販売している製品が多く、事故があった場合にも補償されない可能性も高い上、PL保険に加入している製品であっても車内での駐車中のドラレコの駆動自体が想定された使い方ではない為に、補償の対象外となる可能性もあります。

従って安心して使えるのは、ドラレコの駐車監視用として専用に開発された製品と言えるでしょう。

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