ドライブレコーダーの駐車監視用のおすすめUPS

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

最近はドライブレコーダーによる駐車監視の運用をしているユーザーが増えているようで、車両バッテリー保護の為に駐車監視用のUPSの導入に関するご質問を頻繁に頂くようになりました。

ドライブレコーダーの駐車用UPSには、電池の種類や汎用性の有無などでいくつかの製品が存在しますので、この記事ではおすすめのドラレコの駐車監視用UPSをいくつかご紹介します。

ドラレコ駐車監視用UPSのタイプ別の違い

ドラレコの駐車監視用のUPSには、以下の要素の違いによりいくつかのタイプが存在します。

  1. 内蔵電池の種類や容量、最大出力に依存する性能面
  2. 入力・出力端子の形状などの機能面

2.の「入力・出力端子の形状などの機能面」については、製品によっては自社ドラレコの専用品の扱いであるなど汎用性が低いものもありますので、こちらは注意が必要です。

性能を見分けるポイントは容量と充電速度

駐車監視用UPSの性能には、以下の3つの要素があります。

  • 容量の大きさ=駐車監視の持続時間
  • 充電速度=走行時間当たりの駐車監視可能時間
  • 最大出力=出力が小さいと、電力が大きいドラレコは安定動作しない

初めにこちらを考慮しない場合、想定していた目的が達成不能という残念な結果になる可能性があります。

容量の大きさで駐車監視の持続時間が決まる

駐車監視用のUPSを選ぶ際に一番最初に考えておきたいのが、駐車監視を最大でどれくらいの時間継続したいのか?というポイントです。

これによって選ぶべき製品が大きく変わってくるのですが、一般的な2カメラドライブレコーダーの駐車監視の消費電力は4.5W程度で、3カメラ以上になると6~8W程度になる事を覚えておきましょう。

具体的に駐車監視のUPSで、一般的な4.5Wのドラレコを何時間駆動させる事が出来るのかは、UPSの容量(電力量)を表す「Wh」の数値を見れば分かります。

Whとは1時間当たりの電力量を表す単位で、4.5Wのドラレコを1時間駆動させた時の電力量は4.5Whです。

・W(ワット)=瞬間的なパワーの大きさ
・h(アワー)=1時間
・Wh(ワットアワー)=パワーを1時間継続して使った時のエネルギーの量

例えば、45Whの容量のUPSであれば、

・45Wh÷4.5W=10h

と言った計算式になるので、4.5Wのドラレコを10時間駆動させる事が出来ます。

WとWh、UPSの容量の関係がお分かり頂けましたでしょうか?

一度の駐車監視が6時間程度までであれば、30Wh程度の容量の製品で足りますが、それを超える時間の駐車監視の継続を想定する場合には、目標に合わせて更に大きい容量の製品を選ぶ必要があります。

これらのUPSを満充電にした場合、一般的な4.5Wのドラレコは以下の時間だけ駐車監視を持続させる事が可能です。

ただし、これだけではUPSは選べません。次の充電速度も考慮しましょう。

充電速度が遅いと駐車監視が途中で終わる

駐車監視用のUPSは、走行中にカーバッテリー、または車のオルタネーター(発電機)からの電力により充電されますが、製品によって充電速度が大きく異なります。

具体的な1時間当たりの充電力量は(Wh)こちらの通りです。

この数値だけを見ても具体的なイメージが湧かないと思いますので、1時間当たりの充電により、一般的な4.5Wの2カメラドラレコが何時間駆動させる事が出来るかを計算しました。

一度の駐車監視が6時間程度であり、かつ次の駐車監視まで2.5時間以上走る場合には「UPS300」で問題ありませんが、駐車監視が長い上に走行時間が短い場合には急速充電に対応しているiCELLを選ぶ必要が出てきます。

最大出力について

2カメラドライブレコーダーの電力は概ね4~5W程度が標準的ですが、起動時などの高負荷時には通常時の2~2.5倍程度の電力を消費する事があります。

また、最近一般に普及しているスマートミラー型のドラレコも消費電力が大きくなりがちです。

従って最大出力の小さいUPSでは再起動を繰り返すなどの不具合が出る事もありますので、2カメラ以上のドラレコの場合には最大出力にも注目したいところです。

※ユピテルのUPSは他社製品での使用はサポート外となります。

※UPS300については、起動時に大きな電流を消費する機種は、再起動を繰り返すなどの事例がLaBoon!!に複数件報告されています。

※24Wと出力に余裕があるiCELLについては、全てのドラレコで安定動作が可能です

まとめ

以上、ドライブレコーダーの駐車用UPSを選ぶ上でのポイントについて解説しました。

最近の360°カメラ、3カメラ以上のハイスペックドラレコ、スマートミラー型ドラレコは、性能の向上に伴い消費電力も大幅に上昇している傾向が見られますので、ドラレコの長時間の安定駆動を目的とする場合、iCELLがおすすめです。

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