こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。
最近はテレビのニュースなどで、お店の駐車場に停めていた車が当て逃げされるなどの事件が報道される機会が増えて来ました。
このような当て逃げ被害への対策として、ドラレコで駐車中にも録画を継続する駐車監視の運用を検討されている方も多いようです。
ただし、ドライブレコーダーの駐車監視機能は非常に便利ではあるものの、車のバッテリーに想定外の負荷が掛かり、バッテリー上がりやバッテリーの劣化に繋がる事も多いのが実情です。
【検証】ドラレコの駐車監視でバッテリーの寿命はどれくらい縮むのか?
そこでバッテリーの劣化を防ぐ為に、モバイルバッテリーを使用してお手軽に駐車監視をしたい、と考える方もいらっしゃるようです。
そこでこの記事では、モバイルバッテリーを使用しての駐車監視についての是非について考えます。
モバイルバッテリーは車両火災を引き起こす可能性がある
まず初めに免責の為に注意点を述べておきます。
最近のモバイルバッテリーには、リチウムイオンポリマー電池というゲル状の電解質を使用した製品が多く、以前よりも安全性が高くなったと言われています。
とは言っても、使い方を誤ったり、品質や充電制御に問題がある製品の場合には炎上・爆発する危険性があります。
東京消防庁の2023年末の資料によると、東京消防庁管轄内(23区と都下の一部)においてリチウムイオン電池製品による火災の発生件数は年々増加傾向にあり、2022年には150件と過去最多となっています。
リチウムイオン電池が原因とされる車両火災は年に10件となっている事から、全国ではその10倍を超える発生件数であろうと予測されます。
また、製品用途別ではモバイルバッテリーによる火災が35件と最多となります。
リチウムイオン電池による火災の原因は様々ですが、熱による膨張や衝撃による破裂で電解液が基盤に触れて発火や爆発を引き起こしているようです。
リチウムイオン電池が高温になる要因は、充電時の過電圧や過電流、外部の気温など様々なものが考えられますが、夏場の車内などは高温になり易く、モバイルバッテリーの使用に適した環境ではありません。
このような状況から、現在ではLaBoon!!としては安全性の高いリン酸鉄リチウム電池を使用した駐車監視専用のバッテリーをおすすめしています。
性能で選ぶドラレコ駐車監視用バッテリーならiCELLで決まり!
このような事情から、モバイルバッテリーによる駐車監視はおすすめしません。
モバイルバッテリーは高温の車内での駐車中に使用する事を想定していませんので、火災が発生しても何も補償されない可能性が高いと考えられます。
ドラレコの駐車監視専用バッテリーiCELLは、高温の車内での駐車中運用を想定した製品ですので、万が一iCELLが原因で火災が発生した場合でも、PL保険の適用範囲内となり、最大3億円までほ保険が適用されます。
2015年に趣味が高じて、車とカー用品の研究室 LaBoon!!の運営をはじめました。
現在では自分が使いたいガジェットの商品企画・開発・販売も手掛けています。
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